生い茂る森の詩

考えたことをポツポツと詩や文章にして。

面影

胸に焦げついた記憶忘れられずにいるのは誰かが憎いとか 恨めしいとかそういうことではなくて 心を許した自分が不用意なことをこぼした自分が泣き虫だった自分が期待して止まなかった自分があまりにも幼くてあまりにも痛々しくてそしてまたそれに引きずられ…

良い子のうた

隣を歩く姿を見れば確かに私は幸せ者で周りにいる人みんなの目線横目で見ては喜んでいた ある日の廊下 曲がり角の先薄暗いそこにいたのは彼で正面 立っていたのはあの子涙がキラキラ光って落ちた 声をかけずに通り過ぎたのはなんだか近づける雰囲気じゃなか…

走者

一人で生きる覚悟を決めたもう誰もいらない誰も信じないそう言って蹴った空き缶は音も立てずにどこかへ飛んでいった 誰も止める人などいないさ集団離れていく奴なんか 言葉待っているのは無駄だ舌打ちしても意味はないから何も言わずに走り出した 自分勝手だ…

うたかたの声

落ち込んでると泣いた文面赤らむ頬は 寒いからじゃない勇気を出すときだあなたが呼んでいる指が震えていたのは緊張を隠せなかったから 足踏みしながら 手袋握って耳に押し付ける あなたの名前3回目のコール 答える低い声上ずった声は 白くなって宙に浮く あ…

勝手な奴らばっかりだ

勝手な奴らばっかりだ勝手な奴らばっかりだ 私は何を言ってもいいのあなたは何も言っちゃダメ批判 ご意見 受け付けませんあなたの考え 認めません 私は 公正 公平 謙虚あなたは 身勝手 自由で 奔放 そう決めたがる「私」の方が自分勝手じゃないかしら 勝手な…

にわか夢

降りしきる雨は 指に食い込む手提げを濡らし今夜の夕飯考えながら 足早に弾く水溜り ふいに横道 視線を移せば懐かしい姿 見えてしまった 今日はその人 その道 通る日わかっていたの わかっていたの見つけた途端 傘を斜めに私の顔は 見せぬように隠す 降り止…

君の王子さま

ただ 王子さまでいたかったただ 夢を見せてあげたかったただそれだけなんだ 許してくれよ 君は正面 オレンジジュース僕はノンアル 烏龍茶のみとはいえ宴会 ウケ狙わなきゃ君を笑わせ楽しんでいた 君は笑顔を絶やさずに目を輝かせて 僕に言う彼女はいるの?彼…

彼女はゆっくりと泳いでいる

彼女はゆっくりと泳いでいる まるでこの世のすべてを見据えたかのように 白い肌には傷ひとつない丸く小さな目は 子供のようにあどけないしかし その大きなからだには誰も近づかない 誰も触らない周りを泳ぐのは小さな、小さな、魚たちだけ 彼女はゆっくりと…

私はかぐや姫

満月見上げて 思い出す故郷の暮らし 喜びを地球はあまりに 生きづらく輝く月に帰りたい 私はかぐや かぐや姫月から舞い降り 地球(ここ)にいる私はかぐや かぐや姫故郷を捨てて 地球(ここ)にいる 悲しいことなどへっちゃらで何を言われど 傷つかない地球の男(…

幻を見せた人

色づいては落ちる銀杏並木 仰ぎ眺めてもう冬になりますねとため息ついた きっと春になれば青々と葉がつくから楽しみに待とうと微笑んで見せた あの日は嘘でしたかそれとも私の夢でしたかあの声は 目はあの優しいぬくもりはふいに俯いたあなたの横顔はどこか…

ようこそ、生い茂る森へ

こんにちは、イバリコブタです。 「生い茂る森の詩」へお越し頂きまことにありがとうございます。 イバリコブタは作家、作詞家をささやかながら志しており、ブログでその一歩を踏み出そうと決心しました。 このブログでは、私が普段考えていることやふと思い…